バイエル ヘルスケア社、
血友病研究の推進と患者ケア向上に250万ドルを助成
| ・ | バイエル・ヘモフィリア・アワード・プログラムは、先駆的な研究と教育プログラムを世界規模で支援します (2011年度の応募受付中) |
| ・ | 日本からは奈良県立医科大学 まついひでお松井 英人氏が受賞 |
2010年7月14日
ブエノスアイレス、2010年7月12日 ― バイエル ヘルスケア社は本日、バイエル・ヘモフィリア・アワード・プログラム(BHAP: Bayer Hemophilia Award Program)を通じて、10カ国19名に対して総額250万ドル以上を研究助成したと発表しました。BHAPは、血友病領域におけるこの種のプログラムでは最大規模で、基礎および臨床研究を支援し、新たな医師がこの領域に参入することを奨励し、世界中の血友病ケア専門家への教育を継続させる基金を提供するものです。助成対象者は、著名な血友病の臨床医、研究者、ケア専門家で構成された国際委員会によって選出され、ブエノスアイレスで行われている2010年世界血友病連盟(WFH: World Federation of Hemophilia)世界会議期間中の昨晩、表彰されました。
2002年の助成以来、BHAPは175件の助成を通じて総額2,000万ドル以上を提供してきました。助成対象者はインド、中国、台湾、ベルギー、オーストリア、ドイツ、アイルランド、米国、カナダを含む28カ国の研究者およびケア専門家です。この支援の受賞者により、227件以上の学術文献や発表が生み出されています。血友病患者さんにとって安全性上最も深刻な懸念であるインヒビターの発現1に対抗する新たなアプローチから、発展途上国における治療の強化や医療トレーニングの拡大のためのプログラムまで、今年もさまざまな取り組みを助成します。
「BHAPは、健康改善の可能性のために、進歩を生かし、実現することのできる才能を支援するものです。8年目を迎えたBHAPは、血友病と出血性疾患の理解促進と認識向上のための産学連携アプローチの一環です。審査委員会を代表して、今年の受賞者の努力、熱意、才能に祝意を表するとともに、これらのプロジェクトが世界の血友病コミュニティーに好影響をもたらすことを期待しています」と、BHAP助成審査委員会の委員長であるデビッド・リリクラップ医学博士(カナダ・クイーンズ大学、病理・分子医学科教授)は述べています。
今日、血友病患者さんにとって最も深刻な合併症であると認識されているのは、第Ⅷ因子補充療法において免疫抑制中和抗体(インヒビター)が形成されることです1。インヒビターは、血液凝固第Ⅷ因子タンパクによる治療効果を阻害し、患者さんの出血リスクを高めます。血友病の経口治療は、静脈内投与による不便や問題を回避しうるため、患者さんの利便性に大きな進歩をもたらすと考えられています。スペシャル・プロジェクト賞を受賞したヘンリー・ダニエル博士(米国・セントラルフロリダ大学医学部、ペガサス・プロフェッサー兼トラスティー・チェアー)は、バイオカプセル型凝固因子の経口投与によるインヒビター発生抑制の可能性について研究することによりこの課題に取り組みます。
バイエル ヘルスケア社、分子生物学およびタンパク生物製剤研究責任者であるジョン・マーフィーは、次のようにコメントしています。「バイエルはWFHのグローバル・スポンサーです。BHAPは、次世代の血友病ケアと治療の専門家育成を支援し、革新的研究や新規治療法を育むことを目指した全体的アプローチの一環です。こうした投資は、研究や患者ケアの取り組みへの支援に関するバイエルの包括的で世界的なコミットメントを示すものです」
2010年のカテゴリー別助成金獲得者は以下の通りです。(「」内はプロジェクト名)
| ・ | ヘンリー・ダニエル氏(米国・セントラルフロリダ大学医学部) 「バイオカプセル型凝固因子の経口投与によるインヒビター発生抑制」 |
| ・ | アルン・スリバスタバ氏(米国・フロリダ大学医学部) 「血友病Aの遺伝子治療への可能性をもつ遺伝子組換え型AAVチロシンミュータントとタンパク質ホスファターゼ5ベクター」 |
| ・ | ジェームス・オドネル氏(アイルランド・国立先天性凝固障害研究センター) 「調節機能と浄化における第Ⅷ因子グリカン構造の役割」 |
| ・ | ヨルグ・シュトルンフ氏(ドイツ・輸血・免疫血液学研究所) 「インヒビターのMSC(間葉系幹細胞)免疫調節療法への個人間細胞特性の役割」 |
| ・ | 松井 英人氏(日本・奈良県立医科大学) 「血友病Aにおける免疫寛容誘導のための新規幹細胞治療の確立」 |
アーリー・キャリア・インベスティゲーター賞 – 研究指導者の下で出血性疾患領域における基礎、臨床研究の双方、またはどちらか一方に携わる若手研究員に対し、給与補助と研究助成金を授与します。
| ・ | ジョルダン・シャヴィト氏(米国・ミシガン大学) 「ゼブラフィッシュ・モデルを用いた出血性疾患の修飾因子の特定」 |
| ・ | シモン・ド・メイヤー氏(ベルギー・血栓症研究所) 「重症フォン・ヴィレブランド病の長期的矯正に向けて:スリーピング・ビューティー・トランスポゾンによるフォン・ヴィレブランド因子の遺伝子導入」 |
| ・ | ダニエル・ハート氏(英国・バーツ・アンド・ロイヤルロンドン医科歯科大学、ロンドン大学クイーン・メアリー) 「インヒビターのハイスループット、構造模倣体、ペプチドアレイ解析:血友病Aにおける特異性」 |
| ・ | ギリダラ・ジャニアンダラン氏(インド・クリスチャン医科大学) 「血友病Bの遺伝子治療への可能性をもつAAVベクター:NF-kBを通じた宿主免疫反応の調節」 |
クリニカル・トレーニング賞– 医療研修を終了後、血友病臨床医としてのキャリアに興味を持つ応募者の特定の臨床的専門知識開発を促進します。
| ・ | ナタリア・ルィツ氏(カナダ・クイーンズ大学) |
| ・ | ヨアン・シェヴァリエ氏(フランス・血友病治療地域センター) |
| ・ | ヴェルル・ラバルク氏(ベルギー・UZルーベン血友病センター) |
| ・ | ドーン・グッドイヤー氏(カナダ・カルガリー大学) |
| ・ | シェ・フェン氏(中国・中国医学科学院、北京ユニオン医科大学) |
ケアギバー賞– 血友病患者ケアにおいてケア専門家と関連の保健専門家が担う重要な役割を評価するもので、継続教育を促進してこのような職務を奨励します。
| ・ | ジェマ・テイラー氏(米国・コロラド大学) 「インヒビターが発生した重症血友病の子どものストレスと対処」 |
| ・ | リーシャ・チェン氏(中国・北京ユニオン医科大学) 「中国における血友病のための理学療法マニュアルの作成」 |
| ・ | クイシン・リ氏(中国・北京ユニオン医科大学) 「中国の血友病患者における口腔病有病率と口腔衛生指導」 |
| ・ | カレン・ストライク氏(カナダ・マックマスター大学) 「在宅補充認定のための双方向型教育ウェブサイト:筋骨格モジュール」 |
| ・ | ジョシュア・プレクマー氏(インド・クリスチャン医科大学) 「血友病性関節症における関節障害の早期発見に役立つ臨床ツールとしての聴診」 |
www.bayerhealthcare.com



