本資料は、9月21日にバイエル ヘルスケア社が発表したリリースの抄訳です。

ネクサバール®、欧州医薬品委員会(CHMP)より、肝細胞癌を適応とした承認推奨を取得


2007年10月1日

2007年9月21日 ― レバクーゼン: バイエル ヘルスケア社とオニキス・ファーマシューティカル社は、本日、欧州医薬品審査庁において医薬品の科学的評価を担当する医薬品委員会(CHMP:Committee for Medicinal Products for Human Use)より、ネクサバール®(一般名:ソラフェニブ)錠の肝細胞癌を適応とした承認推奨を取得したことを発表しました。欧州委員会(EC:EuropeanCommision)では、この医薬品委員会(CHMP)の承認推奨を受けて、優先審査を行い、本年中にはEU諸国での販売承認が行われる見通しです。ネクサバールは、現在、進行性腎癌を適応として、50カ国以上で承認を受けています。

バイエル ヘルスケア社経営委員会メンバー、グンナー・リーマン氏は以下のように述べています。「医薬品委員会(CHMP)による承認推奨は、肝癌領域におけるネクサバールの重要なマイルストーンとなりました。この委員会の決定は、ネクサバールが肝癌領域における標準的な全身化学療法になる可能性を裏付けるものです」。

医薬品委員会(CHMP)による承認推奨は、ネクサバール錠が肝細胞癌での生存期間を、プラセボに対して44%(HR=0.69、P値=0.0006)延長することを示した、第Ⅲ相臨床試験SHARP(Sorafenib HCC Assessment Randomized Protocol)の結果に基づいています。この試験結果によると、ネクサバール投与群とプラセボ投与群の間で、重篤な有害事象の発現に有意差は見られず、ネクサバール投与群において最も多く見られた有害事象は、下痢と手足皮膚反応でした。これらの結果に基づき、ネクサバール錠の肝細胞癌への適応拡大を求める医薬品承認事項追加変更届(sNDA)は、米国食品医薬品疔(FDA)から8月に優先審査指定を受けました。

「米国食品医薬品庁(FDA)による優先審査指定に加え、欧州医薬品委員会(CHMP)による承認推奨が得られたことは、欧州諸国の肝癌患者さんが新しい治療に一歩近づいたことを意味します」とオニキス・ファーマシューティカル社の会長兼社長兼最高経営責任者 ホリング・レントン氏は述べています。


肝細胞癌について
肝細胞癌は肝癌でもっとも一般的なもので、成人の原発性肝悪性腫瘍の約90%を占めています1,2。肝癌は、世界で6番目に罹患率の高いがんで、がん死の原因の第3位です3。世界で毎年、60万人以上の方が肝癌と診断され3(米国で約19,000人4、EU諸国で約32,000人5)、2002年の統計では、約60万人が肝癌で亡くなっています6(中国・韓国・日本で約 360,000人、米国で約13,000人、ヨーロッパで57,000人)。

最も最近では、肝細胞癌患者さんを対象にアジア太平洋地域で行われた第Ⅲ相臨床試験において、ネクサバール(一般名:ソラフェニブ)錠が、全生存期間、無増悪生存期間を有意に延長したことが、予め計画されていた第三者機関であるデータ・モニタリング委員会(DMC:Data Monitoring Committee)の査察によって、確認されされました。


ネクサバールについて
ネクサバールは、腫瘍細胞増殖と腫瘍血管新生の両者を抑制します。非臨床試験において、ネクサバールは細胞分裂と血管新生のそれぞれに関与する2種類のキナーゼ群に作用することが分かりました。具体的には、Rafキナーゼ、VEGFR-2、 VEGFR-3、 PDGFR-β、 C-KIT、 FLT-3などが対象となります。また、肝細胞癌の増殖抑制には、Raf/MEK/ERK経路の阻害が関与している可能性が、非臨床試験において示唆されています。


オニキス・ファーマシューティカル社について
オニキス・ファーマシューティカル社は、分子標的型の新規抗がん剤を開発する企業です。バイエル・ファーマシューティカル社の ネクサバール®をはじめとして、他社と共同で低分子医薬品を開発しています。オニキス社の開発品や活動など詳細な情報は、オニキス社のウェブサイト (www.onyx-pharm.com) を御覧下さい。


バイエル ヘルスケア社について
バイエル社の子会社であるバイエル ヘルスケア社は、ドイツ、レバクーゼンを本拠とする、ヘルスケアと医薬品業界の革新的なリーディングカンパニーです。同社の世界的な事業活動は、動物用薬品、コンシューマーケア、ダイアベティスケア、医療用医薬品の分野に及びます。このうち、医療用医薬品事業は、バイエル・シエーリング・ファーマ社の名称で運営されています。バイエル ヘルスケア社の目標は、人類と動物の健康を促進する製品を開発し製造することです。


バイエル・シエーリング・ファーマについて
バイエルグループの一員であるバイエル・シエーリング・ファーマ社は、世界的なスペシャリティ医薬品企業です。画像診断薬、血栓止血領域、オンコロジー、プライマリーケア、専門治療領域、ウイメンズ ヘルスケアの6領域に注力し、研究開発及び事業活動を展開しています。バイエル・シエーリング・ファーマ社は、その革新的な製品で、世界のスペシャリティ医薬品市場における主導的ポジションを目指します。そして、新しいアイディアを活かして医療の進歩に貢献し、人々のクオリティ・オブ・ライフの向上に努めます。
www.bayerscheringpharma.de


将来に関するステートメント
本ニュースリリースは、バイエル・グループの経営幹部による現時点での想定と将来予測に基づき将来に関するステートメントを包含していますが、未知・既知の種々のリスク、不確実要因、ならびにその他の要因により、当社の実際の将来業績、財務状況、推移や業績と、本ニュースリリースの予測との間に乖離が生じる可能性があります。フランクフルト証券取引所、および米国証券取引委員会(Form20-Fを含む)に提出した当社の公開報告書に説明されているものもこれらの要因に含まれます。当社は将来の出来事あるいは推移に順じてこの将来に関するステートメントを更新したり、あるいは適合させたりする責任を一切負いません。


参考文献
1. World Health Organization. Hepatitis B. Available at: http://www.who.int/csr/disease/hepatitis/whocdscsrlyo20022/en/. Accessed April 10, 2007
2. Penn State Milton S. Hershey Medical Center College of Medicine. Malignant Hepatoma. Available at: http://www.hmc.psu.edu/healthinfo/m/malignanthepatoma.htm. Accessed April 10, 2007.
3. International Agency for Cancer Research. GLOBOCAN 2002. Available at: http://www dep.iarc.fr. Accessed April 23, 2007.
4. Jemal A et al. CA Cancer J Clin. 2007;57:43-66.
5. International Agency for Cancer Research. EUCAN 1998. Available at: http://www-dep.iarc.fr/eucan/eucan.htm. Accessed April 26, 2007.
6. Ferlay J, et al., GLOBOCAN 2002. Cancer Incidence, Mortality and Prevalence Worldwide. IARC CancerBase No.5, Version 2.0. IARCPress, Lyon, 2004. Available at: http://www-dep.iarc.fr. Accessed April 10, 2007



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